※記載されているプロフィールは取材時のものです。

先生が答える WK相談室

Stage 6 "Explore the Town" で生きた英語のコミュニケーションを!

Stage 6でお届けしている"Explore the Town"。Stage 1から Stage 5まで教材を活用してきたかたでも、まだ「遊び方が難しい」と感じることもあるのではないでしょうか。そこで今回は、現在日本で幼稚園児から大学院生まで幅広く英語を教えているWK監修のJohn先生に、"Explore the Town"の活用法についてアドバイスをいただきました。

john E. Plagens先生John E. Plagens先生

WK英語監修。ルーテル学院大学教授。新潟大学歯学部大学院非常勤講師。専門分野は英語教育(The Teaching of English as a Second Language)。全国語学教育会(JALT)会員。著書に「ジャンさんの"英語の頭"をつくる本」(インターメディカル)。長年日本で教鞭をとり、現在も大学院生から幼稚園児まで英語を教えている。


まずはDVDで"Explore the Town"に登場する建物の名前の英語を覚えましょう。

"Explore the Town"で遊ぶには、ものの名前を覚えることが大切です。まずは、DVDを楽しみながら建物の名前の英語を覚えましょう。一見、わかりにくそうに思える"Explore the Town"の建物のかたちも、子どものほうが早く認識できるということがあるんですよ。特に、2~3歳の子どもたちは驚くほどすばやく何のかたちかを口にすることができます。
実体験にとらわれず口にすることができるのが、この年齢の特徴ですね。


photo01

Maniとニューヨークの街を探索しながらお店の名前を覚えていくことができます。
(Basic DVD Stage 6, Level 1より)

photo02

英語の音声、文字と共にExplore the Townで遊ぶ建物の形も右下に登場します。
(Basic DVD Stage 6, Level 2より)

photo03

Merry-Go-Round Townでも、Mimi, Mani, Zizi, Pepiは街を歩いてお店めぐり。次はどこへ行くのかな?
(Basic DVD Stage 6, Level 2より)


遊びながら英語の世界へ導いていきます。

おうちのかたが、「できるだけ英語を使って遊びたい」と思っても、お子さまの口からは日本語しか出てこないということも多いでしょう。そんなときには、「日本語はだめ。英語を使って。」と教えるよりも、遊びながら自然と英語の世界へ導いていくほうが効果的です。


たとえば、"Explore the Town"を使って遊ぶときには、"Town Map"のそとを日本語の世界、なかを英語の世界と考えてみてください。「花屋」を手にとって、"Town Map"のそとから「花屋、花屋、花屋・・・」と日本語で言いながら動かしていき、"Town Map"のなかに入った瞬間に"Flower shop, flower shop, flower shop...."と英語にかえます。この方法は、私も幼稚園で英語を教えるときに使っています。教室のそととなかを「日本語、日本語、日本語・・・」、"English, English, English...."、と言いながら行ったり来たりします。「ここからは英語の世界だよ」ということを、子どもに自然に伝えてあげているんです。


photo04

"Town Map"のそとから「花屋、花屋、花屋・・・」と日本語で言いながら動かしていき・・・

photo05

"Town Map"のなかに入った瞬間に"Flower shop, flower shop, flower shop...."と英語にかえます。


お子さまが覚えたことばを遊びながら確認できますよ。

イラスト

覚えた建物の名前の英語を"Explore the Town"で遊びながら確認してみましょう。たとえば、こんな方法はいかがでしょうか。まずはおうちのかたが目をつぶり、そのあいだにお子さまに建物をひとつ隠させます。おうちのかたは"Is it the ...?"と質問して、隠された建物をあてます。お子さまは"Yes."または、"No."と答えるだけですね。おうちのかたが間違えるほど、お子さまもどんどん楽しくなって盛り上がると思いますよ。慣れてきたら、おうちのかたが隠してお子さまがあてるというのもよいですね。

子どもが、はじめから完璧な英語を言うことはないでしょう。でもそれは間違えているのではなく、"Interlanguage"(中間言語)という、言語を習得するうえでの成長過程なんです。たとえばジュースを飲みたいときに、水を持ってこられて"No, juice!"と答える、というような経験はありませんか。実際には、文脈からわかることも多いですし、"Yes."と"No."だけでも、むしろこれが生きた英語のコミュニケーションなんですよ。日本語の習得の過程と同じですね。



色や数など、覚えた英語を使って、いろいろな遊びができます。

お子さまが、まだ複雑なルールで遊べる年齢でない場合は、"Town Map"と「サイコロ」「BoyやGirl」だけを使った遊びをしてみてはいかがでしょうか。子どもは、何かを「探す」のが大好きですから、英語で色や数を探す遊びをしてください。


【色や数を探す遊び】


photo01

"Red, red, red."と色の英語を言いながら、その色のものを集めて遊びます。

photo02

英語で言った色のところに行きます。"Yellow!"実際に
BoyやGirlを動かしながら色を探していきます。

photo03

サイコロをふって、出た数のものを探しましょう!


"Town Map"の街のなかには、色や数のもとになるものがいっぱいあります。"How many?"や "What color?"、 "What's blue?"などの英語を使って、色や数の英語に親しむことができますよ。「Stage 6で、まだ色や数?」と思うかたもいるかもしれませんが、数は電話をするとき、買い物をするとき、それからもちろん時間を確認するときにも必要です。実は英語で数に親しんでおくということはとても大切なことなんです。


【John先生が紹介してくれたその他の遊び】


photo01

4歳(早い子は3歳)からアルファベットに興味をもちます。かたちを覚えて探す遊びをするとよいでしょう。

photo02

"Let's go to the...."と目的地を決めて、車を動かします。途中で"Stop!"や"Go!"などの指示も入れて楽しみましょう!

photo03

"on"や"under"などの前置詞も遊びながらいれていきましょう。非現実的な設定も楽しいですね。


はじめからルールに沿って、きちんと遊ぶ必要はありません。車を動かしたり、何かを探したりといった、お子さまが大好きな遊びのなかで、少しずつ英語を使っていってください。


John先生

【John先生よりメッセージ】

もしご家庭でお子さまと遊ぶ中で、楽しい遊びを見つけたらぜひ私にも教えてくださいね。
どんな楽しい遊びがうまれてくるか、とっても興味があります。