※記載されているプロフィールは取材時のものです。

先生が答える WK相談室

始めたばかりの疑問・不安にお答えします

WKを始める前に予想していたお子さまの姿と実際、なんだかちょっと違ったみたい・・・と疑問や不安を感じていらっしゃるかたもいるのではないでしょうか?
今回は、WKを始めたばかりのおうちのかたからいただくことの多い質問に、監修の沢井先生がアドバイスをくださっています。


沢井先生沢井佳子先生

チャイルド・ラボ所長。専門分野は視聴覚教育メディアの設計と子ども向け映像コンテンツの開発、および認知の発達支援。
ドイツ留学経験のある息子さんの母!


【WKを始めたばかりのおうちのかたの質問TOP5】
<監修の沢井佳子先生がお答えします。>


Q.1

入会前のお試しDVDも夢中で見ていたし、MimiちゃんやManiちゃんのパペットで喜んで遊ぶと思ったのに、
いざ教材が届いてみたらパペットに全然興味を示さないのはなぜ?
(Stage1をお届けしたばかりのおうちのかたからよくある質問)
沢井先生の回答はこちら


Q.2

パペットにぱくぱくものを食べさせる遊びに夢中。でも日本語ばかりで、ぜんぜん英語が出てこないみたい。
どうやって英語を取り入れたらいいのかしら。
(Stage1をお届け中のおうちのかたからよくある質問)
沢井先生の回答はこちら


Q.3

DVDを食い入るように見ているうちの子。笑ったり、体を動かしたり、少しでも反応してくれたら楽しんでいるってわかるのだけど・・・。
このまま見せ続けて大丈夫でしょうか?
(1歳代~2歳代のお子さまのおうちのかたからよくある質問)
沢井先生の回答はこちら


Q.4

「よんで」と絵本を持ってくるのに、読み始めるとすぐにどこかへ行ってしまう。しばらくするとまた「よんで」、の繰り返し・・・。
ちゃんと絵本を読むためにはどうしたらよいのでしょう。
(3歳女の子のおうちのかた)沢井先生の回答はこちら


Q.5

DVDも絵本も気に入ったところしか見なくて、始めるのが早かったかしら・・・と思ってしまいます。
(Stage1~2をお届け中のおうちのかたからよくある質問)沢井先生の回答はこちら




< 回答 >


Q.1 入会前のお試しDVDも夢中で見ていたし、MimiちゃんやManiちゃんのパペットで喜んで遊ぶと思ったのに、いざ教材が届いてみたらパペットに全然興味を示さないのはなぜ?
(Stage1をお届けしたばかりのおうちのかたからよくある質問)


A.1 今はキャラクターへの愛着の気持ちを育てる時期。おうちのかたも積極的にパペットに話しかけ、
          パペットを使ってお子さまに話しかけ、遊びのモデルを見せてあげましょう。

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おうちのかたが使って見せることでお子さまも自然と遊びだしますよ。

テレビアニメのキャラクターのパペットにしても、そこにパペットがあれば、すぐに喜んで遊ぶとは限りません。テレビ番組をある程度視聴し、そのキャラクターにまつわるエピソードや性格などについて、たくさんの記憶が溜まったところで、子どもはパペットを用いた「行動の再現」の遊びを始め、愛着の気持ちが徐々に高まってくるのです。DVDを見たり、おうちのかたがパペットを使って「人形劇」のような劇遊びを見せたりすることで、お子さまの頭の中に、キャラクターの動作や、キャラクター同士のやりとりの物語のイメージが定着してゆきます。そうした頭の中のイメージを使って、パペットを使った「ごっこ遊び」などが楽しめるようになるのです。パペット遊びを急がず、身近にパペットを並べて、パペットと一緒にDVD視聴する時間を過ごし、自然な遊びが生まれる瞬間を観察なさってみてください。





Q.2 パペットにぱくぱくものを食べさせる遊びに夢中。でも日本語ばかりで、ぜんぜん英語が出てこないみたい。
どうやって英語を取り入れたらいいのかしら。
(Stage1をお届け中のおうちのかたからよくある質問)


A.2 食べさせ遊びは「ごっこ遊び」の入り口です。まずはその遊びを十分親子で楽しんでください。
          単語をのせるだけで十分ですよ。

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食べさせ遊びはどこのご家庭でも大好評です!

食べる、食べさせる、という動作に関わる「ごっこ遊び」は、2歳頃の子どもにとって、大変面白い遊びです(ついでに、「うんちをする」という排泄に関する遊びも大好きです)。生きることは食べてゆくことでもありますから、食べることへの関心は、人生においても重要で、遊びの内容として上質なものだと思います。一見、同じ動作の繰り返しは、発展がないように思われるかもしれませんが、「食べる」という動作を鍵にして、さまざまなごっこ遊びへと展開することができます。レストランごっこで、お店の人になって注文をとり、お客さまが欲しい食べ物(リンゴ、バナナ、ブドウなど)を取り出して運んであげるなど、さまざまなやりとりが可能です。DVDの中のさまざまな表現を盛り込みながら、おうちのかたが積極的に、「いろいろな場所で食べる」、「いろいろな人と食べる」、「食べる手伝いをしてあげる」等々の「ごっこ遊び」を演出なさってみてください。





Q.3 DVDを食い入るように見ているうちの子。笑ったり、体を動かしたり、少しでも反応してくれたら楽しんでいるってわかるのだけど・・・。このまま見せ続けて大丈夫でしょうか?
(1歳代~2歳代のお子さまのおうちのかたからよくある質問)


A.3 お子さまによって理解に至る行動は違います。
          視聴後に内容をたずねる声かけをし、お子さまと楽しさをわかちあいましょう。

DVD映像を見る子どもが、言葉を発したり、DVDの動きをまねたりすると、そばで様子を見る大人は、「ああ、よく理解しているのだなぁ」と思いがちですが、じっと黙って実に静かに見ている子どもも、視聴後に映像の記憶テストをすると、細部までよく覚えているということが、しばしばあります。DVD視聴時の反応が活発な子どもほど映像を理解しているとは言えないのです。これは、教育DVD映像を作る私達が、いつも肝に銘じていることです。しかし、最初の頃の視聴と、何回目かの視聴とでは、静かな子どもであっても、注目するところが変わったり、一緒に視聴するおうちのかたの顔を見る回数が増えたりします。そうした変化は、おうちのかたがそばで観察なさることで、よくおわかりになると思います。ご一緒に映像をご覧になって、指さしをしながら、いろいろなお話をなさってみてください。お子さまが、映像の意味するところをよく理解していることが、やりとりの変化からお察しになれるでしょう。





Q.4 「よんで」と絵本を持ってくるのに、読み始めるとすぐにどこかへ行ってしまう。しばらくするとまた「よんで」、の繰り返し・・・。
ちゃんと絵本を読むためにはどうしたらよいのでしょう。
(3歳前のお子さまのおうちのかたからよくある質問)


A.4 さまざまなことに興味が移るのが当然の年齢です。お子さまの気持ちに合わせて付き合う今のやり方が
          発達段階にあった読み方です。ぜひ続けてください。

絵本を読んで欲しいという「繰り返し」があること、それだけで充分です。お子さまの、物語りへの関心は高いのです。
本を持ってくるごとに、おうちのかたは、絵本を読むお相手をなさってください。幼児が移り気で、すぐに他のものへと注意や興味を移してしまうことは、よくあることです。一つの事に集中しすぎないように、子どもの脳の注意のプログラムができているのかもしれないと、私は思うことがあります。
あちこちに興味を持つ態勢であることは、さまざまな学習の機会に恵まれると解釈できますから、チョロチョロと動きまわるお子さまの態度を、しばらく寛容にご覧になってください。そして、最後までじっくり絵本を読めたときに、
「○○ちゃんは、最後まで絵本を読んだね。お話を最後まで読むと、面白いね。
主人公の△△ちゃんの気持ちと同じ気持ちになれるね」
などと、じっくり読むことの意義を、さりげなくおっしゃるといいでしょう。

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Q.5 DVDも絵本も気に入ったところしか見なくて、始めるのが早かったかしら・・・と思ってしまいます。
(Stage1~2をお届け中のおうちのかたからよくある質問)


A.5 発達段階で、興味を持つところが徐々に変わっていきます。
          お子さまの楽しむポイントでおうちのかたも一緒に楽しんでください。

Stage 6 Basic  DVD

"Merry-Go-Round Town"や"Vocabruary"は、お届けすぐのお子さまに人気があるコーナーです。

発達段階によって、DVD映像においても絵本においても、注意を引くところが異なります。同じところを反復してみることも、それはそれで動作を記憶し、物語を理解し、言葉をおぼえる点で、意味があります。そして、発達が進むにつれて、面白いところが移り変わり、次第に他のDVDや絵本の、特定の箇所を繰り返し見るようになるはずです。今の段階で、よく見るところには、どんなキャラクターや出来事が描かれたところでしょうか?おうちのかたが、パペットなどを使って、「このあと、ミミはどうなるの?誰と会うの?」などと、やりとりの話題の種にして、おうちのかたが語りかけてくださるといいでしょう。好きな映像や本を楽しむことを繰り返すうちに、螺旋階段を登るように、言語の理解や発話の力が上へ上へと発達するのです。「何歳何ヶ月のときに、どの絵本のどこが大好きであったか」という記録は、発達の貴重な記録になってゆくでしょう。




今回は、WKをお届けし始めたばかりのおうちのかたから多くいただく質問・不安の声に、監修の沢井先生にまとめてご回答いただきました。
まだまだ始めたばかりで、どうなんだろう、不安だなあと思われることもあるかと思いますが、お子さまの成長は日々目覚ましく興味もどんどん変化していきます。ぜひ日々のお子さまによりそい、お子さまと一緒にWKのある生活を楽しんでいただければと思います。