※記載されているプロフィールは取材時のものです。
(会員のかたからの質問)
4月から幼稚園に通う予定です。
子どもの生活リズムが変わり、忙しくなる中で、どう教材を活用していけばいいでしょうか。
チャイルド・ラボ所長。専門分野は視聴覚教育メディアの設計と子ども向け映像コンテンツの開発、および認知の発達支援。ドイツ留学経験のある息子さんの母!
園に行く前の時間にPictureBookを楽しんでいます
(ひなた君 4歳6ヵ月)
就園すると、お子さまは初めての集団生活で、今までと違う世界、人間関係、生活習慣などたくさんの変化に出会います。認知的な活動もフル回転するため、最初の内は、家に帰ると疲れてしまうことも多いでしょう。お子さまの新たな生活リズムができるまで、今までの生活スタイルや教材の活用スタイルが乱れるのは自然なことですし、「どう使っていけばよいのか?」と不安にお思いになるのももっともだと思います。
4~5月の2カ月間くらいは、初めて出会った人とのやりとりや園のルール・文化に慣れるのに時間がかかります。また、新しい友だちと出会い、日本語でのコミュニケーションが増える中で、英語を発話する機会が減るのは当然のことです。ただ、発話が減っても、今までインプットしてきた理解語彙(見聞きして意味が分かることばの集まり)がなくなってしまうわけではないので安心してください。園から帰って来たら、おやつを食べながらDVDを見たり、寝る前に絵本を1冊読んだり、無理のない範囲で少しずつ時間を作るといいでしょう。
園生活に慣れて、家の中での生活リズムも安定してきたら、その時にWorldwide kidsの教材の楽しみ方、取り入れ方を改めて考えてみるといいかもしれません。
パペットを使ってお子さまの園での体験を引き出してあげま
しょう
教材に取り組もうとした時に、お子さまが「疲れた」「いや」などの反応をしたときは、無理強いするのではなく、まずはおうちのかたが楽しみましょう。
「お母さん(お父さん)が見たいからこのDVD見ようっと。○○ちゃんも付き合って!」「○○ちゃんも英語が上手になったし、お母さん(お父さん)も英語やってみたいなあ」などと、親が楽しんでいる姿を見せると、お子さまも一緒に興味をもったり、遊んだりと能動的に活用する姿勢につながると思います。
また、Worldwide kidsは英語だけではなく、認知発達、つまり考える力の発達に配慮して作られた商品です。園で親の知らない時間を過ごすようになったお子さまに、「幼稚園ごっこしよう!」「今日は何して遊んだの?」「お友だちのことをMimiちゃんに、たくさん教えてあげて」など、パペットを使ったごっこ遊びをしながら、話しかけてみてください。お子さまの園での様子を、活き活きととらえるきっかけになると思います。時には、お子さまの成長に合わせて、"Worldwide Parents"でも紹介している仲間分けや数の認知遊びをNaef Spielを用いて楽しむなど、英語遊びの活用に加えて、考える力を養う教材として、活用の幅を広げてみてはいかがでしょうか。
DVDの、海外の子供たちの園での様子と重ね合わせながら
お話ししてもいいですね。
Worldwide kidsではグローバル教育を教材の中に取り入れています。Stage 1でお届けしている「多様性と出会い、受け入れる柔軟性をはぐくむ体験」などは、初めての集団生活で、家族以外の人々と関わっていくときに、確実に力となるはずです。文化や見かけが異なる人とも、積極的にコミュニケーションをする態度が少しずつ育っていっていると思います。
自分の文化を外に当てはめるのではなく、外の文化にふれた時、その多様性を認めながらも、人間の文化全体に共通の概念を読み取り、状況や相手に合わせてことばを選んだり、ルールに従ったりできるようになること。Worldwide kidsの教材を使う中で、お子さまにそのような力が育っていることも、「就園」という生活の変化をきっかけに、気づいていただければ幸いです。
就園をしながら教材を活用しているご家庭の様子をみんなの体験談でご紹介しています。生活の中に上手に教材を取り入れた活用方法をぜひご参考になさってください。