※記載されているプロフィールは取材時のものです。
(会員のかたからの質問)
親は英語が苦手で話せません。どうしたら子どもの英語力は伸びるでしょうか?
WK英語監修。ルーテル学院大学教授。新潟大学歯学部大学院非常勤講師。専門分野は英語教育(The Teaching of English as a Second Language)。全国語学教育会(JALT)会員。著書に「ジャンさんの"英語の頭"をつくる本」(インターメディカル)。長年日本で教鞭をとり、現在も大学院生から幼稚園児まで英語を教えている。
WK英語監修のJohn E. Plagens先生
親が英語を話せなくても、子どもは英語を学んでいけますよ。"Teacher as learner"という、学生(学ぶ人)と一緒に教える側も学んでいく学習法があります。おうちではお互いに質問したりやりとりしたりする雰囲気を作り、親も一緒に学んでいこうというつもりで遊んでください。もし親がまちがえても、そのうち子どもに指摘されるようになりますよ。
そもそも英語が完ぺきということは、どういうことだと思いますか?世界では、なまりを気にせず通じれば良いのです。会話だってとぎれとぎれでできます。子ども目線で楽しむことを、おうちのかたは大切にしてあげてくださいね。
日本だけでなく、親が英語を話せなくても子どもが話せるようになる国はたくさんあります。たとえばフィリピンでは、ふだんの生活でフィリピン語を使う地域では親が英語を話せません。子どもは学校で英語を学んで話せるようになります。でも親は、子どもが英語を使うことにたいして「すごい」「特別だ」という扱いをしません。子どもも、英語自体がほかの教科、たとえば国語と同じようなものととらえています。大人ほど母国語と英語の区別をしていないのです。
小学生ぐらいになると「自分は頭が良くない」「もうできない」と言うことがありますね。これが悲しい。日本語が話せるじゃないですか。これだって「できる」ことなのです。
「限界がある」「無理よ」と言わないで、ほめることが大事です。
私は大学で英語を教えていますが、20歳前後の学生だってほめると、嬉しそうにして、伸びていきます。伸びる人というのは、「興味をもつ」「関心をもつ」ことができる人ですね。人と比較しないで、自分は自分で上達する。自分自身が進歩してきたこと、できるようになってきたことを見てやればよいのです。
赤ちゃんだってことばをしゃべるまでは、聞いて覚えて理解していくのに、それなりの時間がかかります。日本語の環境の中で、英語をしゃべらないことは自然なことです。焦ることはありません。
幼児期に覚えた英語が、今は口から出てこなかったとしても、将来の土台にはなります。たとえば私は、5歳から14歳までフィリピンで育ちました。フィリピン語は話せません。でも13年後、25年後にフィリピンに行くと、思い出してフィリピン語のことばが出てくるのです。学んだことが残っているのですね。
すべての勉強はプラスになります。知らないことがわかる、楽しいという経験が大切です。たとえば人の名前を1回目は忘れてしまっても、2回目、3回目は覚えていく。そういうくり返しで覚えることは増えていくものですね。WKで、「英語や新しい世界を知るのは楽しい」という経験をしていることはもちろんプラスになります。
★WKのこんなところを一緒に楽しんでみましょう!
Basic DVDs Stage2 Level2 "Merry-Go-Round Town1"
みんなで"Chug-a, chug-a, choo, choo."と汽車の真似をしています。
・英語にも擬態語、擬音語があります。日本語より表現は少ないですが、みつけてみてくださいね!
"Sniff, sniff." くんくん (においをかいでいるところ)
"Chug-a, chug-a, choo, choo." シュッシュッポッポ (汽車が走るところ)
"Ta-da!" ジャジャーン
"See you later, alligator."
Step Up DVD Stage4 Mr.Clarkが言うセリフにご注目。
・ユーモアは世界に通用します。教材に出てくるだじゃれにお気づきですか?
"See you later, alligator."
Step Up DVD Stage4 Mr.Clarkが言うセリフにご注目。
Advanced CD-ROMS Stage 2
・ライオン ペンギン オレンジ ココナッツ ギター トラック など
和製英語との音の違いも、お子さまはすぐにみつけられますよ!