※記載されているプロフィールは取材時のものです。
お子さんが小学生のときにはベネッセのBE-GO(パソコンとマイクを使ってゲーム感覚で「聞く・話す」力を伸ばす英語学習教材)を楽しんでやっていました。
ワールドワイドキッズ監修のSteve先生は世界オンライン学会の会長も務めています。動画や音楽を使った映像を作ったり、インターネットのソーシャルコミュニティを楽しんだり、18歳、15歳の息子さんたちとインターネットや音楽の話題で盛り上がることもあるそうです。
今回はインターネットでできる英語体験を中心にインタビューしました。
阪女学院短期大学/大阪女学院大学教授。世界オンライン教育学会会長。18歳、15歳の男の子の父。妻は日本人で夫婦の会話は日本語、息子さんたちには英語を使ってバイリンガル教育を実践中!
うちにコンピュータを導入したのは、下の子が3歳、上の子が6歳のときでした。次男もすぐ慣れて、はじめから最後まで一人でできるようになりました。おもしろいことに、近所の3~5歳の子どもたちがコンピュータの周りに座って、3歳の次男がみんなに教えていたこともあります。字を読めなくてもグラフィックで覚えてできるんですね。英語も日本語もCD-ROMのゲームをやっていましたが、こちらも直感的に操作していたようです。
ゲームやディズニーの映画、漫画など、「おもしろい」と思ったら、子どもは英語でも日本語でもどちらでも自立的に見ます。おもしろさに集中しているときは、何も頭で考えずに見ますから。うちの子どもは英語のインプットがあったことは確かですが、子どもはみんな同じようなものだと思います。
次男が小学生のときにやっていたBE-GO(ビーゴ)は、マイクで英語を話して進んでいくゲームを自立的にやっていました。楽しかったのでしょう。子どもたちは自分の声を録音して聞くのがとても好きで、やかましいくらいでした。
四国や名古屋で子どもたちは
幅広い経験をして育ちました。
BE-GOは英語教材だから、英語をしゃべっていましたが、言語を習得するには特にしゃべらなくてもいいんです。日本人はしゃべることを強調しすぎている気がします。楽しくやれればしゃべることも楽しい活動になりますが、子どもの発音に満足しないなど強く押しつけることは避けたいですね。しゃべることはずっとあとでもかまいません。1年間聞くだけ。そしてしゃべりだす。第一言語が1年間ぐらいかかったら、第二言語はそれ以上かかります。
小さいころの次男といとこ。日本と世界をつなぐ
かけ橋になってほしいと願っています。
子どもが小学校低学年くらいのとき、インターネットでチャットをやってみました。アメリカや東アジアの人がみんな英語を共通語として使っていて、最初はびっくりしていましたが、自己紹介をしたら返事がかえってきて「通じた」と喜んでいました。インターネットのゲームでも、海外の人とは英語を使いますね。大人が干渉しているのではなくて、子どもの世界から今、国際化が自然に発祥してきています。若いころから直接の国際交流をすることができるのです。
インターネットにはいいところと悪いところがあって、それは避けられません。いつの世界でも同じです。子どもたちが自分の環境を作ることもありますから、親がすべてを見ることはできません。個人情報は言わない、直接人に会わないといった簡単なルールを守れば危険はさけられます。親がすべて納得することばかりではないけれど、子どもは子どもの人生を歩まなければならないし、すべて子どものかわりに自分(親)がやったら子どもは何もできない人間になってしまうと思います。