※記載されているプロフィールは取材時のものです。
大阪女学院大学/短期大学教授のSteve先生のご専門はバイリンガリズム。ご家庭では18歳、15歳の息子さんがいます。奥様は日本人で夫婦の会話は日本語、息子さんたちには英語を使ってバイリンガル教育を実践しています。英語を第二言語にする方法についてお聞きしました!
阪女学院短期大学/大阪女学院大学教授。世界オンライン教育学会会長。18歳、15歳の男の子の父。妻は日本人で夫婦の会話は日本語、息子さんたちには英語を使ってバイリンガル教育を実践中!
小さいころの子どもたち。
英語に小さいころから接する機会があれば、外国語としてでなく、はじめからあるものとして個人の第二言語になります。その環境は、おうちのかたの一方が英語を母国語とする家庭でなくても、Worldwide Kidsで遊ぶ時間のように計画的につくることもできます。パペットが英語を話す英語人や司会者となって、おうちのかたが英語と日本語の両方を使って架け橋となれば、英語と日本語の両方を話すことはお子さまにとって自然なことになります。世界のあちこちでは、普通に2~3言語を話す環境に生まれる国や地方があります。だから小さいころから英語を使う環境をつくることが珍しいと思わないでいいですよ。
私は日本語を29歳から大学院で勉強しました。はじめから読み書きも勉強しましたが、日本語は自分にとって外国語なので、特に漢字は不思議でした。もし小さいころからの環境に漢字があったら、自分の世界の一部分となって慣れがあったと思います。
つまり不慣れだと外国語になって、最初から慣れていれば個人の第二言語になる。英語を第二言語にすることをそういう意味でみなさんにすすめたいと思います。常に小さいころから英語の環境に入っていたら、英語は子どもの世界の一部分になります。また環境にたくさんの英字があれば、英字を説明しなくても、子どもの第一文化の環境の一部分になります。
長男が3歳のとき、はじめてハワイに連れて行きました。
プリースクール(保育園の一種)に入れたら最初は
一緒に行きたいと泣きましたが、数週間後には
英語で話をしていました。
子どもたちが育つ過程で、今までいろいろおもしろい体験がありましたが、最もおもしろかったのは、海外の動物園に行ったときのことです。英語圏だったので、オウムのような鳥も英語で話しますね。"Are you a Mynah bird(マイナーという熱帯やハワイにいるマネをする鳥)?"と聞いたら、鳥が全く同じように繰り返して、子どもたちが大喜びで一生懸命知っていた英語を話しかけていました。
小学校高学年ころ、親戚(しんせき)のいるハワイに行ったときもおもしろかったです。日本で祖父に池で魚をつかむことを教えてもらったら、数回でできるようになったんです。ハワイのビーチでうちの子どもが水中から魚を手につかんで持ち上げたら、たくさんのハワイ人の子どもに囲まれていました。ハワイ人でも手で魚を捕まえるのはなかなかできないですからね。「どんな魚なの?」とか、たくさん話しかけられて友だちになっていました。