※記載されているプロフィールは取材時のものです。
ワールドワイドキッズのイベント監修の清野先生は3歳と0歳の娘さんの子育ての真っ最中。今回は、会員のかたから届いた「遊びを盛り上げるコツは?」の質問に答えていただきました。
児童英語教師。英語教室Bright主宰。2児(女の子)の子育て真っ最中
会員の方からの質問:子どもの目線になりきれず、子どもとの遊びが盛り上がらないことがあります。先生は、子どもの気持ちをのせて、盛り上げるためにどのような工夫をされていますか?
用意していたプランがヒットしなければ、すぐに切り替え、別のアクティビティに移ったり、用意していたアクティビティの順番を変えたり、子どもたちからのリクエストや、子どものちょっとしたひと言で用意していなかったことをやってみる、ということもあります。
お手玉のアルファベットのアクティビティ
アルファベットの大きなカードを床に広げ、
おうちのかたが言った文字、子どもの知って
いる文字、名前に入っている文字などに
向かって、お手玉などを投げます。
逆に、お手玉を投げて着陸した文字が何かを
聞いたり、言ったりすることもできます。
それから、イベントやレッスンの中で、すべての子がどの瞬間にも同じくらい輝けるのは難しいと思うのですが、必ずひとりひとりが輝けるアクティビティがある、というのが重要です。ですので、私は「盛りだくさん」といわれることもありますが、1つのイベントやレッスンの中で実に多くのことをします。それでも、私のなかでは、なぜそれらのことをやるかはちゃんとつながっています。ただ、子どもの反応にふりまわされるというかたちではいけないし、子どもたちにはいろいろなことに興味をもってほしいし集中力をつけていってほしいと思うので、様子を見ながらも、子どもたちが多少だれてしまっても「これはもう少しやってみよう」とあえて時間をかけてみることもあります。
また、前もってexplain(説明する)、ではなくて、すべて子どもと一緒にdemonstrate(やってみせる)ようにし、子どもの興味をひきつけてアップテンポで間があかないようにします。未就園児のおけいこサークルもやっていますが、その日の気分で泣いてしまったり集中できなかったりする子どももいます。
「これからきっと笑わせてみせる!」と強く信じてやると、たいてい泣きやんで、自然とレッスンに参加してくれるようになります。
それから、たくさんほめます。ほめられる、というのはこちらもその子に注意がいっている、ということですし、ほめられた方もうれしくてますますやる気がでます。
家庭での遊びの場合、自分の子どもとは一対一なので、子どもの方もそのときどきの希望や気持ちを伝えてくれるし、こちらもこたえやすいと思います。実際、遊びに関しては、娘は自分の好きなように工夫して遊んでくれているので、私の方が「盛り上げよう」と努力することはあまりない気がします。
型合わせのアクティビティ
"Circle""Triangle""Square""Heart""Star"の
かたちの穴があいていて、子どもたちはそれぞれのかたちの
カードを適切な穴に入れていきます。
中にはビニールで袋をつけておいて、子どもたちが入れたあと、
みんなで中身をチェックします。
いろいろなかたちが「間違えて」入ってきますが、
それでOK。それぞれのかたちのカードが何枚入って
いるかを一緒に数えたり、いろいろなかたちで、
親子ペアで何かを作って発表しあったりできます。
環境教育などでよく"Think globally, act locally."と言いますが、ふだんの生活にもあてはめられると思います。将来的には世界中に友だちをたくさんつくってほしいと思いますが、家族と、近所の人たちと、幼稚園・学校で、自分を表現したりコミュニケーションを図る際、違いを受け容れたり、相手も自分も大切にできる子どもであってほしい、そうなってほしいです。同時に、子どもたちへの願いは、自分自身への課題でもありますね。