※記載されているプロフィールは取材時のものです。
「幼児とパソコン」、どんなイメージをお持ちですか?
Worldwide kidsの教材開発の際、パソコンを使った教材を導入することについては、編集部内でも意見が分かれていたそうです。
「現在、パソコンは日常生活に欠かせない存在。小学校にもパソコンが導入されており、小さなころから親しむことも大切」
「音声と映像、さらに双方向性を組み合わせることで、今までにない英語を学ぶスタイルをお届けできる」という肯定的な意見の反面、
「本当に幼児にとってパソコンは必要なの?」
「幼児がパソコンを操作できるの?」
「目が悪くなったり、のめりこんでしまわないだろうか?」という心配の声も。
教材の開発モニターの親御さんからも、同じような声を多くいただき、迷っていたようです。
そこで、国内外の様々な事例に関する調査と同時に、制作途中のものを多くの教材モニターのかたがたに実際に触っていただき、その様子を観察し、ご意見をうかがいながら、編集部とともに、この教材の開発を進めました。
WorldwideKidsCD-ROM監修
園田学園女子大学 准教授
「マルチメディアを使った学習の良さや必要性は、皆さんが認識していて、その意識も毎年高まっている。しかし、幼児に安心して与えられるコンテンツ(ソフト)が少ない」
これが、Worldwide kidsのCD-ROMの開発にあたって編集部の皆さんと話していたことです。
つまり、単なるゲームとして楽しめるようなものはあっても、学習のカリキュラムに沿ったものや、お子さんの発達にあわせて作られた教材としてのソフトはなかなか無いのが現状だったのです。
そこで、Worldwide kidsのCD-ROMは、以下の5つのポイントに徹底的にこだわって作ることで、新しい学びのスタイルを提供しようと考えました。
お子さまの日常生活に身近な乗り物やレストランごっこがモチーフになっているので、
擬似体験を日常生活に結びつけながら、楽しく英語の力試しができます。
教材に登場するカリキュラムを全て音とイラストで確認。単数・複数も確認できます。
大きなカーソルで、パソコン操作がはじめてのお子さまでもクリックできるように工夫しました。
どのカリキュラムに何回取り組んだか、一目で確認できます。
英語のアクティビティをクリアするともらえる着せ替えグッズで達成感を味わえます
制限時間になると、「そろそろやめようよ」とキャラクターがメッセージをくれます。
最後まで何度もモニターの親子のかたがたに使っていただき、その様子を観察することで、遊びの内容はもちろん、画面の色やスピードを調整したり、英語のナレーションのスピードといった細かなところの調整も行いました。
CD-ROMに取り組んだかたでお気づきのかたもいらっしゃるかもしれませんが、出題と出題の間、少し長い間があると思いませんか?
これは、「Good job!」「You did it!」「What's next?」「よくできたね」「次はどんな問題が出るかな?」などと親子で実際に語りあっていただくための"間"として設けたのです。
「英語が苦手でお子さまに英語で声かけするのはちょっと・・・」というおうちのかたも、パソコンから流れてくる英語を一緒に繰り返しあげられますし、お子さまも、パソコンだけでなく、おうちのかたから実際に声をかけてもらえるのが何よりのやる気につながるようです。これは、モニターの親子のかたがたに取り組んでいただいたときに発見した大きな気づきのうちの一つでした。
こうして生まれたAdvanced CD-ROM。
「英語の力試しにStageが終わったときに使っています。英語をちゃんと聞きとって答えていて驚いた」「CD-ROMは、パパの担当。一緒にやれる休日が楽しみなようです」「プリントアウトしてアルファベットのお勉強をしています」という声を多くいただいているようです。
その反面、「どのタイミングで取り組めば良いかわからない」「やっぱり幼児にパソコンはまだ早いかも」「幼児のうちは実体験のほうが大切」というご心配の声も。
「パソコンだけで学びが完結する」ことはありません。このCD-ROMは、他の教材をたっぷり使った後の力試しとして使っていただくことで、より英語の学びが深められたり、英語への親しみを増せるのではないかと考えています。
マルチメディアを使いこなすためのポイントは、疑似体験をリアルなコミュニケーションにつなげていくことです。幼児にパソコンを与えるのではなく,パソコンで英語の教材を親子で一緒に楽しむ感覚が大切です。ぜひ、お子さま一人で取り組ませるのではなく、おうちのかたも一緒に楽しみながら、親子でたくさんおしゃべりして使ってみてください。